有機JAS認証
Organic JAS certification
農林水産省に登録された認証機関が、有機JASの基準どおりに生産・加工されているかを検査し、認証した事業者に有機JASマークの使用を認める制度。
詳細
概要
有機JASマークは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らず、自然界の力で生産された食品に付けられるマークです。農林水産省によれば、対象は農産物、加工食品、飼料、畜産物、藻類で、2022年10月1日からは有機酒類にも表示できるようになりました。
仕組み・要点
制度の要点は、第三者による検査認証です。
- 農林水産省に登録された「登録認証機関」が、有機JASの基準どおりに生産されているかを検査します。
- マークを貼れるのは、認証を受けた事業者だけです。マークのない農産物、畜産物、加工食品に「有機」「オーガニック」などの名称や紛らわしい表示を付けることは、法律で禁止されています。
- 認証事業者の区分には、生産行程管理者(農畜産物や藻類、加工食品の生産者)、小分け業者、輸入業者、外国格付表示業者があります。
- 実地検査はほ場を対象に原則として訪問で行われます。グループ生産では、条件を満たせばほ場のサンプリング調査が認められ、2回目以降は条件を満たせばリモート調査も利用できます。
申請は登録認証機関に行い、料金やサービス、認証できる範囲は機関によって異なります。
市場・産業での位置づけ
有機JAS認証を受けると、「有機」「オーガニック」と表示して販売できます。生産者にとっては、原料や栽培の管理を第三者に確認してもらうことが、販売上の裏づけになります。
スタートアップの取り組み
- 株式会社楽々は、「マッシュファメンタシステム」で生産した「楽々きのこ(ひらたけ・たもぎたけ他)(新潟県産)」の有機JAS認証を取得しました(発表、2024年3月)。2025年1月には、原材料を全面開示した「有機・楽々ひらたけ」「有機・楽々たもぎたけ」を首都圏市場と新潟で本格販売し始めました。原材料は綿実油の搾りかす、甜菜糖の搾りかす、有機無農薬栽培の米の稲わらで、新潟県燕市の自社工場は2024年春に有機JAS認証を取得したとしています(発表、2025年1月)。
- トクイテンは、愛知県名古屋市を拠点にAIとロボットで有機農業の自動化を進めています。自社の約2,000平米の栽培施設でミニトマトを栽培し、2023年4月に有機JAS認証を取得しています。