用語集

直接液冷 Direct Liquid Cooling
AI基盤

発熱するチップの近傍まで冷却液を導き、コールドプレートや液浸によって直接熱を受け取る冷却方式である。液体の熱容量は空気より桁違いに大きく、高い発熱密度のサーバを空冷より効率よく冷却できるため、AI向け計算設備の設計で前提となりつつある。液浸方式では水消費を抑えられる場合がある。

直接空気回収 DAC Direct Air Capture
環境・気候

周囲の大気からCO2を化学的に分離し、純度の高いCO2流として取り出す技術。回収したCO2を地中に貯留する場合はDACCSと呼ばれ、二酸化炭素除去の代表的な工学的手法となる。大気中のCO2濃度が低いため、投入エネルギーと装置規模がコストを支配する。

直接空気回収(DAC) Direct Air Capture (DAC)

大気中のCO2を直接回収する技術。

直接材の調達 Direct material procurement

製品に使う原材料や部品の調達。

直列弾性アクチュエータ SEA Series Elastic Actuator
ロボティクス

モータと出力の間にばねを直列に挿入し、そのたわみ量から出力力を測って制御するアクチュエータ構成。1995年にMITで提示された。力制御の問題をばねの位置制御の問題に置き換えることで、接触時の安定性と衝撃荷重に対する減速機の保護を得る一方、力制御の帯域は低下する。

治療用がんワクチン Cancer Treatment Vaccine
バイオ・創薬

米国国立がん研究所(NCI)は、治療用がんワクチンを「体が本来もつ防御力を強めることでがんを治療する免疫療法の一種」と説明している。予防用のワクチンと異なり、すでにがんに罹患している人に用いることを前提とし、がんの原因となるものではなくがん細胞そのものに作用する。

チロシンキナーゼ阻害薬 TKI Tyrosine Kinase Inhibitor
バイオ・創薬

チロシンキナーゼのATP結合ポケットに結合し、基質のリン酸化と下流のシグナル伝達を遮断する低分子である。ATPと競合して可逆的に結合する型と、共有結合を形成して不可逆的に結合する型がある。治療中に生じる耐性変異への対応が、世代交代と設計目標の中心となってきた薬剤クラスである。

賃貸管理SaaS Rental management SaaS

賃貸物件の管理業務を効率化するクラウドサービス。

通話要約AI Call summary AI

電話の内容を、AIが要約するサービス。

TMS・WMS TMS Transportation / Warehouse Management System
物流・モビリティ

TMSは輸配送の計画、配車、運行管理を行うシステム。WMSは倉庫内の入出庫、在庫、ピッキングを管理するシステム。

T細胞エンゲージャー TCE T cell engager
バイオ・創薬

T細胞と標的細胞を橋渡しし、免疫系を腫瘍細胞や感染細胞へ差し向けるよう設計された免疫治療分子。両者を近接させて擬似的な免疫シナプスを形成し、T細胞の活性化と細胞傷害を引き起こす。

TCFD・ISSB・SSBJ TCFD TCFD / ISSB / SSBJ
サステナビリティ・ESG

TCFDは気候関連の財務情報開示のための枠組み。ISSBはサステナビリティ開示の国際基準を策定する組織。SSBJは日本のサステナビリティ基準を策定する組織。

低アルコールD2C Low-alcohol D2C

アルコール度数の低い飲料を、直接販売するブランド。

定額カーリース Subscription car lease

毎月定額の料金で車を利用できるリースサービス。

定期巡回・随時対応型訪問介護 Scheduled patrol home care

定期の訪問と、随時の対応を組み合わせた在宅介護。

低軌道 LEO Low Earth Orbit
宇宙

地表からおよそ高度2000km以下の領域を回る軌道である。欧州宇宙機関(ESA)の解説によれば下限は地表から約180kmで、この領域の衛星は地球に対して秒速およそ7.8kmで飛び、1周におよそ90分を要する。地表に近いぶん高い分解能の撮像が得られ、国際宇宙ステーションもこの高度帯に置かれるため飛行士の往来がしやすい。通信・観測・測位の衛星は、途切れない地球規模のカバレッジを得るためにこの高度でコンステレーションを組むことが多い。

定置用蓄電システム Stationary Battery Energy Storage System
エネルギー・蓄電

移動体に搭載せず据え置いて使う蓄電池システムの総称である。経済産業省資源エネルギー庁は、家庭用、業務・産業用、再エネ併設・系統用の三つに区分している。家庭用と業務・産業用は需要家側(Behind the meter)に設置される系統連系タイプで、それぞれ戸建・集合住宅向け、商業施設・産業施設・公共施設に併設される電力貯蔵システムを指す。再エネ併設・系統用は系統側(Front of meter)に設置され、系統安定化や周波数調整に使われる。再生可能エネルギーの導入拡大とレジリエンス向上の観点から市場が拡大している。

低分子医薬 Small Molecule Drug
バイオ・創薬

分子量が小さく、細胞の中へ入りやすい医薬品である。米国国立衛生研究所(NIH)傘下の国立トランスレーショナル科学推進センター(NCATS)の用語集は、分子量が低いため容易に細胞内に入り、内部でタンパク質などほかの分子に作用しうると説明し、分子量が大きく細胞内に入りにくい医薬品と区別している。多くの分子標的治療薬がこれに当たるとされる。

低放射コーティング Low-E Low-Emissivity Coating
素材・化学

窓ガラスに施す極めて薄い金属系の膜であり、可視光を通しながら赤外すなわち熱の成分を遮る。ローレンス・バークレー国立研究所の資料は、髪の毛より薄い目に見えない超薄の金属コーティングであり、光スペクトルのうち赤外すなわち熱の部分を濾し取りつつ可視光の全域を通すものと説明する。市販品では複層ガラスの内側の面に設けられる。赤外をほぼすべて遮るソフトコートは温暖な気候に適し、短波赤外の一部を通すハードコートは寒冷な気候に適するとされる。

低ランク適応 LoRA Low-Rank Adaptation
AI基盤

事前学習済みの重みを凍結したまま、Transformer の各層に低ランクの行列を挿入し、その部分だけを学習する微調整手法。学習対象のパラメータ数とGPUメモリの所要量を大幅に削減でき、推論時の追加遅延も生じない。用途ごとの派生モデルを安価に作る手段として使われる。

適応学習型AI Adaptive learning AI

少ないデータで、状況に合わせて学習するAI。

適時開示 Timely Disclosure

上場会社が、投資判断に重要な影響を与える会社情報を、取引所のルールに基づき速やかに公表すること。決定事実、発生事実、決算情報などが対象。

テスト自動化 Software test automation

ソフトウェアのテストを、ツールで自動実行する取り組み。

哲学経営 Philosophy-based management

理念や哲学を、経営の軸にすること。

鉄空気電池 Iron-air battery
エネルギー・蓄電

鉄と空気中の酸素との可逆的な酸化還元反応を利用する二次電池である。放電時に鉄が酸素を取り込んで酸化物(さび)となり、充電時に電流を流して金属鉄へ戻す。水系の不燃性電解液と豊富な鉄を用いるため、数十時間規模の長時間放電を低コストで担う用途が想定されている。

鉄窒化物磁石 Iron Nitride Magnet
素材・化学

体心正方晶のα″相をとる鉄と窒素の化合物 Fe16N2 を主相とする、希土類を用いない永久磁石材料である。Scientific Reports に掲載された研究は、Ku > 1.0 × 10^7 erg/cc の大きな磁気結晶異方性と 4πMs > 2.4 T の大きな飽和磁化をもつとしたうえで、窒素イオン注入で作製した自立箔において室温で最大20 MGOe の最大エネルギー積を得たと報告している。α″-Fe16N2 はマルテンサイト相であり摂氏214度以下でしか安定に存在しないため、組織の最適化に必要な高温の熱処理と両立せず、バルク材の作製が難しいとされる。

鉄燃料 Iron Fuel
エネルギー・蓄電

鉄粉を燃焼させて熱を取り出し、生じた酸化鉄を還元して再び鉄粉に戻す循環型のエネルギー利用。Nature Reviews Materials は鉄粉を「大量のエネルギーを蓄えられ、長距離を効率よく輸送できる、きわめて有望なゼロカーボンのエネルギーキャリア」と位置づけている。

テラヘルツ波 THz terahertz wave
センシング・光学

おおむね0.1〜10 THz、波長3 mm〜0.03 mmの電磁波で、電子的に生成されるマイクロ波と赤外線の中間に位置する。光子エネルギーが低く非電離性である。多くの非導電性材料を透過する一方、水などの極性液体には強く吸収されるため、非破壊検査や厚さ計測に用いられる。

テレイグジスタンス Telexistence

遠隔地のロボットを、自分の分身のように操作する技術。

テレプレゼンス Telepresence

離れた場所にいる人と、同じ空間にいるかのように会話できる通信の仕組み。